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ヴァポレット(水上バス)に乗ってまわりをながめる。
いつからか水面が上がってるってきいたけど、日本で生活をしてる私にはあんまりわからない。
でも、ここでは生活に支障をきたしてますよね。
大失敗をした。
本当は Hotel Monaco & Grand Canal に泊まりたくて予定をたててたのに、
予約したのは Hotel Carlton & Grand Canal。
で、そこに泊まってる。
あららら、、。
どこか、ちぐはぐな気分がしてたのはそのせいだった。
2人とも、なんかおかしいなって思ってた。
もっと、きらびやかなベネチア滞在とおもってたのに、
駅から橋を歩いて渡るっておかしい。
ホテルの外観もすこしおかしい。
フロントの対応もおかしい。
部屋がくさい。。。変えてもらったけどおかしい。
そんな失敗談でもりあがりながら、
リド島へ。行きたかった海岸。
ベニスに死す
/ルキノヴィスコンティ監督
あの ホテルです。
Hotel Des Bains / ホテル デ バン。
あの 海です。
もう一度観ようと思います。
あの頃、ヴィスコンティの奇麗な退廃的な画面をボーっとみてました。
そして、今 本物がここにあります。
残念ながらシーズンオフでホテルは営業していなかった。
ここリド島は車もあるし緑も豊富な普通な街。
本島?は車もないし、緑も少ない。
今、やっときづきました。
さて、その本島にもどって、
ゲットーへ。
16世紀のこのあたりを色濃く現すものがたり、
ヴェニスの商人の舞台となったところ。
迫害の歴史は重く残ってる。
世界で最初のゲットーときいた。
私のゲットーへの思いはあの数年前に行ったアウシュビッツからはじまり、
いつも心のどこかで反応してます。
そのころの人々の生活が、人々のざわめきが、聞こえるよう。。
その夜、
霧が覆った。
奇妙な街がもっと奇妙になった。
サンマルコ寺院。
広場には音もながれ、霧もながれて。
急にあのマスクをつけた人達がそこかしこにいるような
そんな錯覚もおこす。
ベネチア、最後の夜。
2晩、同じメニューの食べ物をたべて、
同じワインを飲みにでかけて、
予定とはちがうホテルにとまっている。
奇妙な感覚は忘れない。
きっと、また来る事になると思う。